「大当たり!はい、お姉ちゃんお菓子ひとつ」
机の端に並べた紙コップを割り箸鉄砲で見事撃ち落とし、狙ってたお菓子をGETした小5女子の満足気な顔。
「お兄ちゃん残念!また来てね」
こちらのサイコロ屋では「2・4」の偶数が出て負けてしまった小4男子が「もう1回!」と早くもリベンジに燃えています。
その隣では「にらめっこ屋」の店主と変顔対決している子。他にも、めくったトランプカードの大小を予想する「ハイ&ロー屋」、じっくり頭脳で勝負の「将棋屋」、シンプルな「あっち向いてホイ屋」など、様々な屋台をハシゴして子どもたちが好みのお菓子を勝ち取っていきます。
10月最終週の金土日クラスでは、アクティビティの時間をいつもより長めに取って「ハロウィンフェス」を開催しました。
自己紹介が遅くなりました、臨時教室長の斎藤"ソースせんべいが大好きでした"雅人です。
冒頭で書いたように、スタッフ一人ひとりが屋台をオープンし、子どもたちがゲームに勝つとお菓子を一つもらえる、そんな縁日みたいににぎやかな手作りのフェスです。
スタッフも私物の仮装グッズを持参し、くまのプーさんや魔女、変装ヒゲめがね等でいつもとちがうスペシャルな雰囲気を演出。(ちなみに私は「夏休みの子ども」のイメージ。「季節を間違えている人がいる」「変なおじさん」との評価をいただきました😭)
子どもたちも家から持ってきた帽子を被ったり、スタッフが差し入れてくれた仮装用カチューシャやメガネを付けて、ハロウィンムードを盛り上げました。
改めて、お菓子の力って偉大ですね!
子どもたちはあっちの屋台こっちの屋台と飛び回り、両手で持ちきれないほどのお菓子を持って帰りました。
健康面や栄養面の議論はさておき、お菓子の甘い香りやカラフルさに囲まれたら、真面目顔でいるのは少しむずかしいですね😊
子どもたちのやさしさが垣間見られる瞬間もありました。
小6の男の子は年下の子が欲しがるお菓子を取って上げたり、みんなでするアクティビティが苦手な子のために他の子たちが代わりにお菓子を取って上げたり。
屋台の他にも、全教室コラボで一から手作りした「えいごカルタ」や「震源地を探せゲーム」をして、子どもも大人もいっしょになって、いつもよりたくさん遊びました。
年齢を重ねて分かってきたことですが、人間にとって未来も大事ですが、過去も同じくらい大切ですね。
過去は「思い出」と言い換えることもできるでしょう。
教育や経済的環境など、子どもにまつわる格差・不公平がいろいろと言われますが、「思い出」の格差・不公平もあると思います。
思い出は無形で、その効能を測るとしたら何十年という期間が必要なので「効率が悪い」。ならば効果測定が容易な「学力」に投資する方が効率が良い。
でも大人になってから、今の自分を本当に、地面から、より支えてくれるのは学力なのか、思い出なのか。
きっと子どものときにしか作れない思い出がたくさんあって、大人になったとき、自由にそのイメージ(心象)を心の引き出しから取り出せることが、必ずそのときの自分を支えてくれる。
学びなおしはできても、思い出は作りなおせません。
今回のハロウィンも、8歳の、10歳の、12歳のハロウィンの思い出として、心の片隅に残ってくれるといいな。
細かい部分は年月と共に削られても、最後に楽しくて暖かくて優しいイメージだけが引き出しに仕舞われていますように。
最後に、ボランティアスタッフや事務局の職員がお菓子をたくさんカンパしてくれました。
ありがとうございました!